介護食のススメ vol.47

高齢者が急に食欲不振になったら?

食事量の変化は、体調や生活の質に大きく関わるため、心配になります

食欲不振とは、食欲がわかない状態を言います。通常は、食事を摂らないと血糖値が下がり、胃の収縮による刺激で脳の視床下部が働き、空腹を感じます。食欲不振が長く続くと低栄養状態になる恐れがあります

周囲が変化に気づきにくいこともあるので、基礎疾患の初発症状として現れる場合もあるので、気をつけてあげましょう

食欲不振の長期化は、低栄養状態、脱水症状の原因となります

食欲不振になる原因は?

・消化器官などの内臓機能の低下

食べ物を消化・吸収する力が弱まり、食欲不振に陥りやすくなります

胃もたれや消化不良、便秘が起こるほか、胃腸炎や胃炎、逆流性食道炎などの疾患を引き起こす可能性が生まれます。また、早く満腹感を覚えることで食事量が減り、水分や食物繊維の摂取量も少なくなります。これが続くと慢性的な便秘を招き、食欲の低下を繰り返すことになります

・味覚・嗅覚・視覚の低下

味覚や嗅覚が低下すると、食事をする意欲が減り、食欲不振になる場合があります。美味しく感じられない、何を食べているのかもわかりにくくなります。視覚が低下すると、食べ物の色などが認識しにくくなり、食事が億劫になってきます

・ストレスなどの心理的要因

高齢になると、配偶者や親しい友人の死、子どもの独立、外出の機会が減るなどにより、孤独感や疎外感を抱える人も少なくありません。ストレスを抱えると自律神経が乱れ、摂食中枢の機能が低下し、食欲不振になる場合があります

・活動量・運動量の低下

高齢になり筋肉量や体力が減ると、外出の頻度が低くなり、1日の活動量が減少します。エネルギーが消費されず、空腹を感じにくくなります。昼食をとらず、1日3食から2食に減らす人もおられます。食事量が減って食が細くなり、さらに食事量が少なくなるということもあるため、注意しましょう

・病気の影響・薬の副作用

さまざまな病気が原因になることもあります。糖尿病、胃炎、胃潰瘍、心不全、がん、腎臓病、甲状腺機能低下症などが挙げられます。また、服用している薬の副作用によって、食欲不振となる場合もあります

鎮痛剤や抗生物質、強心剤、抗うつ薬、認知症治療薬、抗がん剤などは、食欲が低下する副作用がみられる薬です

・噛む力・飲み込む力の低下

噛む力や飲み込む力が低下し、食欲不振につながりやすくなります。かたいものなどを避けるようになり、食事が進まなくなるのです。むせることが増えたりすると、食事が負担となってきます。そのせいで食事に苦痛を感じるようになり、食事の楽しみが減ってしまうのです

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